ブラックでもローンを組む方法はあるのか?!
ネット上では<ブラックローン>や<ブラックでも融資可能>などという甘いキャッチフレーズをかかげたホームページが目につきます。自己破産などでローンを組むことができなくなった人たちを誘惑する甘い罠です。誰が見ても怪しい会社だとわかりますが、切羽詰っていると冷静な判断ができなくなります。
ブラックとは金融業界で使われている俗語ブラックリストのことです。しかし、実際にブラックリストなるものが存在するわけではなく、借入歴のことを指します。借入歴とは各ローン会社が共有している個人の信用情報のことで他社からの借入やクレジット事故、支払いの滞納や自己破産などに関する記録を共有することができます。これによりローン申し込みがあった際に、お金を返すことのできる人かどうかが判断されます。
3か月以上返済が遅れたり、自己破産したりした人はお金を返さない人と認識され審査に通らなくなります。現在は不況のため以前より審査が厳しくなっていると言われています。会社側もボランティアではないので未回収を防ぐために必死です。クレジットに問題がある人はクレジットカードも作れなくなります。今はクレジットカードがないといろいろ不便なことも多くあります。海外旅行ではクレジットカードが主流だし、楽しいネットショッピングもできません。
こうしたブラックと呼ばれる人は定職を持たない生活困窮者が殆どです。すでに複数のローン会社からお金を借り、返済できないまま利子が膨らんでいきます。追い詰められている人も多く、つい怪しいとわかっていても甘い言葉に誘われてサラ金などに手を出してしまうのです。
ブラック可能などという甘い言葉に誘われてお金を借りたらどのようなことになるでしょうか。例外なく執拗な取り立てが待っています。取り立て屋は会社や家族、友人のところにまで押しかけて借金を取り立てます。お金を失うだけではなく家族や友人、信用まで失うことは目に見えています。最終的には夜逃げ、最悪な場合には自殺ということも十分にあります。
このような場合は弁護士などのプロに仲介に入ってもらい債務整理を行うことになります。ここで説明されるのは法律で決められた以上の金利を払う必要はないということです。またヤミ金被害対策をしているNPO法人などもありますので、相談にのってもらったり、仲介に入ってもらったりすることができます。
くれぐれもブラック融資可能などという甘い言葉に誘われてヤミ金に手を出したりしないようにしましょう。